亜季の価値観・感覚ブログ 
 
 
 
 

猫の建築家

『 猫の建築家 』
森 博嗣 (作), 佐久間 真人(画)


初めて見つけたとき、猫がなにか建造物を作るのかな?と思って目を輝かせた本。

でも、中を開いてみるとビックリ!
猫は建築家である前に思想家でした。 哲学的。

建築と暮らし(猫の?)における共生、形、機能、美を考える猫。

建築は求められる場所に求められる形で求められる機能を持って存在すべきで、それを実現するためには『思慮と観察』が必要であると。

ただひとつ分からないのは、役目を果たし終えた古い建物や設備がなぜ取り壊されずに放置されていたり、むしろ逆に大切に扱われたりするのか? ということ。

その裏には『美』という曖昧で不可思議な価値が存在するからなのか?
機能や形を超える『美』とはなんなのか?
そもそも『美』という価値は存在しうるものなのか?

『美』があるとするなら、時間や時代の流れの中での建築の『動き』との関連性があるのではないか?

でも、自分(主役の猫さん)が造りたい建築は機能を果たし終えても残るべき『形』であって欲しい。
造るべき建築に壊れて役目も持たずとも自分が生まれ変わった時にも慎ましく『孤独な継続』を待ち望みたいと。



・・・深い。
猫の建築家、深いよ。

『猫』をまんま『人』と置き換えて読んでも違和感のない絵本。



ひとつ残念だったのは、絵本がそうして試行錯誤するところ終わってしまっているので、猫の建築を見てみたかったな。

猫も建築も好きな人にはたまらない大人のための絵本です。
佐久間さんの『白』の生きたイラストも素敵。
 
 
 
Comment
 
 
 
 ななし [URL] #-
猫の建築家をそのようにしか読まない人のなんと多いことか・・・
 2007.12.27 Thu 18:00 [Edit]






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プロフィール
 
亞季
●カジサアキ●
1981年10月3日生まれ
大阪府茨木市在住
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住宅意匠設計アシスタント
子供造形教室講師
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